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「 銭湯と屋台と電話BOX 」

男は、友の悲しみにかける言葉を持ち合わせていない。
だから黙って、そっとビールを注ぐだけだ。
屋台の片隅では、ラジオからお国訛りの強い演歌が流れている
女は懐かしい響きにふと表情を緩めた。
夜更けの電話BOXには今日も小さな行列が出来ている。
相手は彼氏か?田舎の母ちゃんか? 
「早く終われよ」と念じながら男たちは10円玉をギュッと握りしめる。
銭湯前のおでん屋台   湯気とため息の混じり合う、昭和の夜の一幕